無数のゲーム種類・変則ルールが存在する大人の戦争ごっこサバゲ。もちろんその楽しさは無類であり、楽しみ方は無限である。

統一戦



数チームに分かれて倒した敵を味方に引き入れていくゲーム。

まずチームの数だけ色の違うガムテープを用意する。
このゲームは各チームの初期メンバー数が少なくても、基本的にはチーム数が多い方が面白いのでテープは多めに用意しよう。

次に各色のガムテープを所持するプレーヤーを色の数だけ決める。このプレーヤーは固定で、他のプレーヤーが代わりに被弾者にガムテープを巻きつけることはできない。
つまりこのガムテープ所持者は、そのカラーのシンボル的な存在になる。リーダー要素半分、メディック要素半分といったところ。とはいっても、指揮統率などの役割を他のプレーヤーに割り振ったりするのは自由。あくまでもシンボル&機能としてのガムテープ所持者である。

ゲーム開始後、被弾したプレーヤーは、つけているマーカー(ガムテープ)を自ら剥がし、メディック戦同様、救助待ち状態になる。剥がしたガムテープはゴミにならないようにポケットにしまおう。
この救助待ち状態のとき、負傷者はその場から動いてはいけないが、叫んだりトランシーバーで救助を求めることはできるし、誰かの肩につかまれば安全な場所まで移動することもできる(発砲はできない)
ちなみに救助待ち状態の負傷者は間違って撃たれても特に意味はない。
救助は新たにガムテープを巻きつけて完了。巻きつけられた色のチームメンバーとしてゲームに復帰する。
前回と同じチームとして復帰するかもしれないし、自分を被弾させたチームとして復帰するかもしれない。あるいは全く関係ないチームが救助に来て漁夫の利を得るかもしれない。
被弾→救助→復帰の流れはガムテープが無くなるまで無制限で行える。

ガムテープ所持者も被弾すると他のプレーヤーと同じく、つけているマーカー(ガムテープ)を自ら剥がし救助待ち状態になるが、ガムテープ所持者が被弾したということは、二度とそのチームはテープを巻いて新たに仲間を増やすことができないということになる。
シンボルを失った残党はそのままの色でゲームを続行してもいいし、降伏して新たに別の色のガムテープを巻きつけてもらってもいい。ゲーム終盤ならまだしも、序盤にガムテープ所持者が被弾すると勝利は絶望的なので、その辺の判断は残党プレーヤー個人におまかせ。

こういう風にして段々とチーム数は減っていき、強い大所帯のチームが少数残るゲーム展開になる。
どのチームが最終的に勝ったかはセーフティに帰ってカウントをしてみてのお楽しみだ。
当然時間内にひとつの色で統一できるのが一番気持ちいいし、ゲームの趣旨的にもしっくりくる。

このゲームの最大のメリットは、誰もゲーム開始から終了までセーフティに帰る必要がなく、全員が時間いっぱい楽しめるゲームであるという点。
だからといって時間を長めに設定すると、弾切れになったプレーヤーは長い間ゲームが終わるのを待たなければいけないというデメリットもある。この問題を回避するには、予備バッテリーを持ち込んだり装弾数の多い武器で参加してもらう必要がある。しかしせっかく「全員のプレー時間が全く同じ」というサバイバルゲームにおいて稀な内容のゲームなので、時間は長めで行いたい。

このゲームをするには、フィールドがある程度広いことが条件である。多数のチームがフィールド内に収まり、かつ視界から消えるようでないと話にならない。

狭いフィールド用ルール

どうしても狭いフィールドでこのゲームをやりたい場合は、ルールを少し追加する必要がある。
まず、

(1) 被弾したプレーヤーは、つけているマーカー(ガムテープ)を剥がさずに救助待ち状態になり、ガムテープ所持者にテープの色を替えてもらうことでゲームに復帰できる
(2) 誰かの肩につかまれば安全な場所まで移動することができる(発砲はできない)が、同じ色のプレーヤーの肩にはつかまれない

という2つのルールを追加・変更する。
これにより、一度被弾した仲間は必ず敵となってしまい、(2)のルールで復活させられない負傷者を自分たちの有利な場所へ移動させたり隠したりできなくなる。
(1)のルールがあることにより、かなり慎重なゲーム運びを余儀なくされ、懸念されるフィールドの狭さをカバーすることができる。
(2)のルールがあることにより、最初はどうしても接敵して他のチームメンバーを取り込む必要はあるが、その後はなるべく不利な交戦を避けつつ慎重に攻めるのがチームを大所帯に成長させるための正攻法となる。

このゲームは、かなり攻撃的にチームを動かさないと勝てず、あまり頭を使う必要はないが、狭いフィールド用ルールの場合、慎重にチームを動かさないと勝てず、かなり頭を使ったゲームに変貌してしまう。
あまり考えない人がガムテープ所持者や部隊指揮者になると、こういった頭を使ったゲームを台無しにしてしまう恐れがあるので要注意。
勝利条件 統一完遂
もしくは
最大所帯チームになる
おすすめ
ゲーム時間
60分
よく似たゲーム メディック戦
3チーム戦
大将戦
大規模フィールド向き